でご紹介したように新型コロナワクチン接種により、体外受精の妊娠に関しては悪影響を確認できませんでした。この中の検討で新型コロナワクチン接種後の流産率は変わらないという結果でした。 今回、新型コロナウイルスワクチン接種後の流産のリスクを調査した系統的レビューとメタ分析が発表されていましたのでご紹介い... 続きをみる
2023年5月のブログ記事
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年齢が高く、卵があまり取れない方は、採卵後の高温期にもう一度採卵することで、月経1周期に2回採卵し、卵を確保するdual ovarian stimulation (duostim)という方法があります。 体外受精において、生児獲得率は、採卵数と相関関係があります。 卵の獲得数が増えるごとに生児出産... 続きをみる
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精液採取と 人工授精(IUI)の間隔が長いと、累積継続妊娠が有意に改善され、妊娠までの期間が有意に短縮されたという報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Vol.38, No.5, pp. 811–819, 2023 IUIは、軽症の子宮内膜症、原因不明の不妊症、子宮頸因... 続きをみる
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タイムラプス培養器で得られる胚の動態と臨床特徴を組み合わせることで胎児心拍を確認できる胚を予想する
体外受精において、妊娠率・出産率の高い胚の選択は、胚の見た目で妊娠しやすいか判断する形態学的評価が一般的です。形態学的評価は、胚を培養器から取り出し顕微鏡下で授精後1日おき胚を観察する静的評価と培養器に入れながら胚を10分おきに観察し画像をつなげて評価する動的評価があります。ただ、胚の形態学的評価... 続きをみる
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男性の職業と精巣機能を調査した報告が発表されていましたのでご紹介いたします。 Human Reproduction, Volume 38, Issue 4, April 2023, Pages 529–536, 不妊症は、カップルの約 10 ~ 15% と推定されており、男性が由来する不妊症が ... 続きをみる
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今回プロゲステロンの切迫流産予防効果があるか、検討した報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Volume 38, Issue 4, April 2023, Pages 560–568 Hasanらによると性器出血を伴う切迫流産は、すべての妊娠の約 25% にみられると報... 続きをみる
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SARS-CoV-2 に対するワクチン接種またはワクチンの種類が、生殖補助医療における卵巣機能に影響を与えるかどうかを評価した報告をご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 119, No. 4, April 2023 Pages 618-623 この報告をだ... 続きをみる