2023年8月のブログ記事

  • 新しい着床前診断の報告

     異数性着床前遺伝子検査(PGT-A)は、胚の着床する部分である栄養外胚葉の細胞を5−10個ほど採取し異数性の有無を調べます。しかし、胚に侵襲を伴うものであり、胚生検のリスク、手技によっては着床に影響する可能性もあります。ここで2013年Paliniらが、胚生検の代わりに胚の使用済み培養培地から遺... 続きをみる

  • 新鮮胚盤胞移植は新鮮初期胚移植と周産期転帰は変わらない

     体外受精(IVF)/顕微授精(ICSI)において長期胚培養(受精後5日または6日の胚盤胞の段階での胚移植)は、ここ10年間で着実に増加しており、 初期期胚(受精後 2 または 3 日)よりも、胚移植あたりの妊娠率および生児出産率が高くなり、選択的単一胚移植により多胎妊娠のリスク減少させることもで... 続きをみる

  • "poor responder"において卵巣刺激を変更する必要があるか?

     注射に対する卵巣の反応が悪い"poor responder"においてどういう卵巣刺激のプロトコールが最適であるか、また、初回採卵後、次の刺激は他のプロトコールに変更することにより良い結果につながるかどうかはわかりません。卵巣刺激・排卵抑制のため、さまざま薬剤がありますが、ゴナドトロピン放出ホルモ... 続きをみる