2020年12月のブログ記事

  • 提供卵子では、新鮮胚移植と凍結胚移植のどちらがよいか?

    ガラス化凍結保存技術の出現以来、凍結胚移植(ET)後の妊娠率は大幅に改善され、選択的凍結胚移植が非常に一般的になっています。自身の卵を利用した場合、凍結胚移植は新鮮胚移植と比較して、妊娠率と出生率が高くなることが示されています。胚の凍結保存は、出生時体重の増加とLGAの発生率の上昇にも関連していま... 続きをみる

  • 甲状腺自己免疫のある女性の妊娠転帰に対するレボチロキシンの効果

    甲状腺の自己免疫は、出産可能年齢の女性の甲状腺機能低下症の最も一般的な原因であり、世界中の女性の最大17%で確認されていると報告されています。甲状腺自己抗体の存在は、流産と早産のリスクが2〜3倍高くなる可能性がありますが、レボチロキシン投与が妊娠転帰に及ぼす影響を調べる臨床試験は限られており、一貫... 続きをみる

  • ビタミンDとIVFに関するsystematic reviewとmeta-analysis

    ビタミンDを食事からは十分に摂取することは難しく約20%ほどで、残りの80%は日光に当たることにより皮膚からで合成されます。 ビタミンDの作用は腸管からのカルシウムの吸収を促進し、恒常性(適切な血清カルシウムとリンの濃度)を維持し骨の石灰化の促進に関与します。その他にも様々な作用を持ち細胞増殖、神... 続きをみる