2021年9月のブログ記事

  • 着床前遺伝子検査は、X染色体異常のある患者には推奨されない

    X染色体は、女性の体の発達と卵巣の維持に極めて重要な役割を果たします。数的および構造的異常を含むX染色体異常(XCA)は、不妊女性で最も一般的なタイプの染色体異常です。 1つのX染色体が完全にまたは部分的に欠如している女性は、ターナー症候群(TS)を患っていると定義されます。 TS女性の自然妊娠の... 続きをみる

  • 刺激周期直後の周期に凍結胚移植したほうがよい?

    今回ご紹介するのは、刺激周期の直後の月経周期で凍結胚移植を行った方が良いのではないかという報告です。 Human reproduction, 2021-04-22, Vol.36 (7), p.1832-1840 凍結胚移植は妊娠率やOHSS予防などを考慮し行われることが多いですが、行われる時期に... 続きをみる

  • 凍結胚移植の黄体補充に腟剤単剤より経口プロゲステロンを併用したほうがよい

    プロゲステロンは、子宮内膜を胚の着床を可能にする分泌期を引き起こす重要なホルモンです。体外受精では、黄体期の補充のために外因性プロゲステロンが投与されます。しかし、腟壁を介したプロゲステロンの吸収には個人差があります。凍結胚移植後の微粉化プロゲステロン腟剤と比較して、ジドロゲステロンと微粉化プロゲ... 続きをみる