2019年8月のブログ記事

  • PCO患者さんの凍結胚移植はホルモン補充周期よりレトロゾール使用した方がよい可能性あり

    凍結胚移植を行う際、エストロゲン製剤を使用したキャンセルの少ないホルモン補充周期と、薬剤をあまり使用しない排卵周期があります。 ホルモン補充周期は計画が容易であるため、利便性が向上しますが、高価であり、血栓塞栓性などの副作用のリスクが高くなる可能性があります。妊娠が確立すると薬剤は、胎盤が形成され... 続きをみる

  • 着床前遺伝子検査(PGT)は妊娠高血圧腎症を増加させる?

    着床前遺伝子検査(PGT)の使用は急速に増加しており、米国のPGTの割合は、2005年の全サイクルの4%から2015年には22%に増加しました。2015年だけで、米国で実施された26,201件、8529人が出生していると報告されております。 PGTを行った妊娠に関する母体および新生児転帰の調査はほ... 続きをみる

  • 卵活性化は受精障害に効果がある可能性あり

    通常ICSIの受精率は約70%と推定されており、全受精障害(TFF)はICSIの3%〜5%で発生するといわれています。TFFの主な原因は、精子または卵子因子に関連している可能性のある卵活性化障害(OAD)に起因します。 卵の活性化は、受精に不可欠です。卵活性化は精子卵活性化因子であるホスホリパーゼ... 続きをみる

  • hCG・GnRHaどちらでtriggerしても正倍数率は変わらない

    採卵する際、卵の成熟を促すため採卵の前々日にtriggerを行いますが、hCGで行う方法や、OHSSを回避するためGnRHaで行う方法があります。このtriggerの方法で胚の正倍数性が変わるか調査した報告をご紹介いたします。 "Euploidy rates between cycles trig... 続きをみる