胚の凍結保存は一般的となってきていますが、長期の凍結が妊娠転帰に影響するか調べた報告をご紹介致します。 Fertility and Sterility Volume 119, Issue 1, January 2023, Pages 36-44 W. Liらの胚の保存期間が妊娠・新生児に及ぼす影響... 続きをみる
2023年1月のブログ記事
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今回は腺筋症についてご紹介いたします。 ②子宮腺筋症 子宮腺筋症とは、子宮筋層への子宮内膜の浸潤を特徴とする非腫瘍性の良性子宮疾患です。 実際、異所性子内膜腺・間質は、子宮筋組織内に見られ、肥厚性・過形成性の子宮筋層に囲まれています。一般的に後壁が多いと報告されています。子宮腺筋症病変が限局的に増... 続きをみる
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今回、子宮筋腫と腺筋症に関する報告がありましたのでご紹介いたします。 BioMed Research International Article ID 5926470 妊娠の成立には、胚と子宮内膜の両方が重要な働きをします。また、内分泌障害、遺伝性および後天性の血栓形成傾向、免疫学的異常、慢性炎症... 続きをみる
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次に、卵の老化を軽減し、生殖能力の向上につながる可能性のある物質について Reproductive Biology and Endocrinology (2022) 20:156の続きです。 ①コエンザイムQ-10(CoQ10) CoQ10レベルは年齢とともに低下し、CoQ10の補給は加齢に伴う卵... 続きをみる
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卵巣機能低下に関するレビューが発表されていましたので一部ご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology (2022) 20:156 女性の出生率は、20 代前半でピークに達します。 その後生殖能力の低下が続き、 35 歳以降に顕著に低下すると報告さ... 続きをみる
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今回、不妊治療で苦慮する反復着床不全について、子宮収縮抑制薬であるオキシトシン受容体拮抗薬(アトシバン)が有効か調査した報告をご紹介いたします。 ”Reproductive Biology and Endocrinology (2022) 20:124” 反復着床不全(recurrent impl... 続きをみる
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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)における卵巣ドリリング前後のAMH値
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)において、卵巣ドリリング前後のAMHが妊娠成立に影響するか検討した報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology (2022) 20:129 PCOSは、月経異常、アンドロゲン過剰症、および多嚢胞性卵巣を呈してお... 続きをみる