2020年1月のブログ記事

  • CD138陽性細胞は妊娠に影響するか

    Greenwood and Moranらにより慢性子宮内膜炎(CE)は、一般的に無症候性または異常な子宮出血、骨盤痛、異常な帯下などの漠然とした症状を伴う慢性感染症とされています。不妊女性ではCEが非常に多いが、典型的な臨床症状または超音波症状を示さないため、CEの診断は困難とされています。 CE... 続きをみる

  • 子宮内膜スクラッチ

    着床障害は胚によるものが3分の2を、子宮内膜によるものが残りの3分の1を占めると報告されています。 ヒトの子宮内膜掻爬は、自然月経周期に子宮内膜生検を繰り返し受けたIVF女性で高い妊娠率が観察されたため、偶然の発見として最初に報告されました。これにより、134人の患者を対象に最初に発表された研究で... 続きをみる

  • コンパクションまでの時間と栄養外胚葉の質は、正倍数性胚盤胞移植後の出生の予測因子である:多施設共同研究

    胚の形態学的評価は今まで静的評価のように、1日1回観察し胚の評価を行っていました。静的形態評価は染色体異数性とわずかに関連しているだけでありますが、タイムラプス顕微鏡の導入により胚の形態動態パターンを動的評価することで着床率の上昇を試みています。 異数性の着床前遺伝子検査(PGT-A)の目的は、異... 続きをみる

  • NGS(次世代シーケンシング)によるPGT-Aが有効か?(40歳以下)

    胚異数性の発生率が35歳未満では30%ー50%であるが、42歳以上では80%に増加しますが、正倍数性胚を移植すると、母体の年齢に関係なく着床率は変わらないと報告されています。実際、2016年の米国IVFデータは、染色体異数性(PGT-A)の着床前遺伝子検査後の凍結融解正倍数体胚移植において、年齢が... 続きをみる