2019年10月のブログ記事

  • 大気汚染と体外受精の治療結果

    多くの要因が胚の発育に影響を及ぼしますが、研究室の劣悪な空気環境が受精率、胚盤胞発育、着床、妊娠および出生率の低下と関連しており、空気ろ過装置、特に揮発性有機化合物(VOC)除去装置を使用すると、結果が改善されることが報告されています。 また、PM、二酸化窒素(NO2)、一酸化炭素(CO)、VOC... 続きをみる

  • 卵巣刺激しても異常胚の割合は自然周期と変わらない

    女性の年齢上昇は、胚の異数性増加のリスクは事実でありますが、体外受精における外因性ゴナドトロピンを使用した卵胞刺激が減数分裂のエラーを高めるかどうかは確かではありません。 着床前遺伝子検査を行い、低、中、または高用量のゴナドトロピン療法を受けた4,034胚を評価し、正常胚や妊娠率の違いがあるか調べ... 続きをみる

  • 凍結胚移植において子宮内膜の厚さは、出生体重に影響する?

    本日は”凍結胚移植において子宮内膜の厚さは、出生体重に影響するのではないか”という報告をご紹介します。 2019年9月 Human Reproduction ”Effect of endometrial thickness on birthweight in frozen embryo trans... 続きをみる

  • day7で胚盤胞となった正常胚はある程度妊娠する

    生殖医療において、胚の選択は治療成績を上昇させるうえで最も重要であります。初期胚より胚盤胞移植を選択したり、新鮮胚移植より凍結胚移植を選択することで卵巣刺激により生じるホルモン環境の変化による有害な子宮内膜の影響を回避することで妊娠率を上昇させたりしています。 胚の発生に関して、発生遅延は胚の質の... 続きをみる