HRTでプロゲステロン低下症例にて、坐薬補充にて妊娠率の低下を防ぐ
ホルモン補充療法凍結胚移植(HRT-FET)において、移植前のプロゲステロン値が低いと妊娠率も低くなる可能性があります。そのため、移植前のプロゲステロン値が低い方に坐薬でのプロゲステロンを追加した場合、妊娠率が変化するか検討した報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Vo... 続きをみる
妊娠のブログ記事
妊娠(ムラゴンブログ全体)HRTでプロゲステロン低下症例にて、坐薬補充にて妊娠率の低下を防ぐ
ホルモン補充療法凍結胚移植(HRT-FET)において、移植前のプロゲステロン値が低いと妊娠率も低くなる可能性があります。そのため、移植前のプロゲステロン値が低い方に坐薬でのプロゲステロンを追加した場合、妊娠率が変化するか検討した報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Vo... 続きをみる
妊娠前の抗生剤投与が妊娠に影響するか検討した報告をご紹介いたします。 抗生剤は、日常的に使用されており、調査によると妊娠前の30 日間に、デンマーク人女性の 4.9% が抗生剤の処方箋を受け取っていたようです。アモキシシリン、ゲンタマイシン、またはサリノマイシンなどの抗生剤の使用は、齧歯動物(ね... 続きをみる
異数性着床前遺伝子検査(PGT-A)は、胚の着床する部分である栄養外胚葉の細胞を5−10個ほど採取し異数性の有無を調べます。しかし、胚に侵襲を伴うものであり、胚生検のリスク、手技によっては着床に影響する可能性もあります。ここで2013年Paliniらが、胚生検の代わりに胚の使用済み培養培地から遺... 続きをみる
"poor responder"において卵巣刺激を変更する必要があるか?
注射に対する卵巣の反応が悪い"poor responder"においてどういう卵巣刺激のプロトコールが最適であるか、また、初回採卵後、次の刺激は他のプロトコールに変更することにより良い結果につながるかどうかはわかりません。卵巣刺激・排卵抑制のため、さまざま薬剤がありますが、ゴナドトロピン放出ホルモ... 続きをみる
ヒトパピローマウイルスが胚の動態や妊娠率に影響するか検討した報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology (2023) 21:39 ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染は、性的に活発な男女の半数が罹患する可能性がある性感染症です。 2... 続きをみる
自然排卵周期の胚移植決定で、LHのみを指標にすると排卵日推定がずれる可能性あり
排卵日により胚移植を決定する際、LHを指標にすると、胚移植の最適なタイミングを外す可能性があるのではないかという報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology 2023 21:47 凍結胚移植(FET)において、排卵日により胚移植日を決定す... 続きをみる
今回プロゲステロンの切迫流産予防効果があるか、検討した報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Volume 38, Issue 4, April 2023, Pages 560–568 Hasanらによると性器出血を伴う切迫流産は、すべての妊娠の約 25% にみられると報... 続きをみる
SARS-CoV-2 に対するワクチン接種またはワクチンの種類が、生殖補助医療における卵巣機能に影響を与えるかどうかを評価した報告をご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 119, No. 4, April 2023 Pages 618-623 この報告をだ... 続きをみる
油性造影剤を使用した卵管造影検査の安全性についての報告をご紹介いたします。 Reprod Biomed Online. 2021 Jun;42(6):1119-1129. 卵管の疎通性を診断する一般的な方法として子宮卵管造影検査があります。この卵管造影検査を行った後は妊娠率が上昇するなど報告は多く... 続きをみる
染色体異数性は、胚発生不全および反復性流産の最も一般的な原因です。 胚盤胞の細胞を採取し、染色体を調べる研究所において正倍数性胚盤胞率に差が出るかを検討した報告がありますので、ご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 119, No. 1, January 2... 続きをみる
体外受精-胚移植に対する睡眠の影響を調査した前向き研究が発表されていましたのでご紹介いたします。 Fertility and Sterility Volume 119, Issue 1, January 2023, Pages 47-55 睡眠に関する報告は様々あり、 K.A. Michelsらに... 続きをみる
今回は腺筋症についてご紹介いたします。 ②子宮腺筋症 子宮腺筋症とは、子宮筋層への子宮内膜の浸潤を特徴とする非腫瘍性の良性子宮疾患です。 実際、異所性子内膜腺・間質は、子宮筋組織内に見られ、肥厚性・過形成性の子宮筋層に囲まれています。一般的に後壁が多いと報告されています。子宮腺筋症病変が限局的に増... 続きをみる
今回、子宮筋腫と腺筋症に関する報告がありましたのでご紹介いたします。 BioMed Research International Article ID 5926470 妊娠の成立には、胚と子宮内膜の両方が重要な働きをします。また、内分泌障害、遺伝性および後天性の血栓形成傾向、免疫学的異常、慢性炎症... 続きをみる
次に、卵の老化を軽減し、生殖能力の向上につながる可能性のある物質について Reproductive Biology and Endocrinology (2022) 20:156の続きです。 ①コエンザイムQ-10(CoQ10) CoQ10レベルは年齢とともに低下し、CoQ10の補給は加齢に伴う卵... 続きをみる
今回甲状腺機能と多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関する報告がありましたのでご紹介致います。 Reproductive Biology and Endocrinology (2022) 20:133 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、女性に多くみられる内分泌・代謝障害の一種で、15%ほどの発症率とい... 続きをみる
血圧とART治療の成績が関係しているか調べた報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Vol.37, No.11, pp. 2578–2588, 2022 ARTに対する臨床的妊娠には、母体年齢、卵巣予備能、不妊期間と不妊原因、ホルモンレベル、子宮内膜の受容性など、多くの要... 続きをみる
不活化Covid-19ワクチンは、凍結融解胚移植の出生率、新生児転帰に影響しない
不活化Covid-19ワクチンは、凍結融解胚移植の出生率、新生児転帰に影響しないのではないかという報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Vol.37, No.12, pp. 2942–2951, 2022 2019 年の新型コロナウイルス (Covid-19) 感染症の... 続きをみる
妊娠の方法と早産のリスクを人口ベースの研究を行なった報告がありましたのでご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 118, No. 5, November 2022 0015-0282 不妊治療の有無に関わらず多胎妊娠率が上昇すれば早産率も上昇します。しかし、... 続きをみる
ご夫婦に染色体異常があり2回以上の流産した方の妊娠転帰を調べた報告がありましたのでご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 118, No. 5, November 2022 0015-0282 反復流産 (Recurrent pregnancy loss:R... 続きをみる