2023年6月のブログ記事

  • AMHと流産の関係

    非 PCOS および PCOS におけるAMHと流産に関して調査した報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology (2023) 21:35  抗ミュラー管ホルモン (AMH) は、卵巣内の前胞状卵胞や小胞状卵胞の顆粒膜細胞より産生され、血清... 続きをみる

  • HPV感染は胚の動態や妊娠率に影響するか?

    ヒトパピローマウイルスが胚の動態や妊娠率に影響するか検討した報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology (2023) 21:39  ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染は、性的に活発な男女の半数が罹患する可能性がある性感染症です。 2... 続きをみる

  • 自然排卵周期の胚移植決定で、LHのみを指標にすると排卵日推定がずれる可能性あり

    排卵日により胚移植を決定する際、LHを指標にすると、胚移植の最適なタイミングを外す可能性があるのではないかという報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology 2023 21:47  凍結胚移植(FET)において、排卵日により胚移植日を決定す... 続きをみる

  • 胚移植日周囲のプロゲステロン濃度

    今回は、胚移植周囲のプロゲステロン濃度が低い症例に、プロゲステロン補充を行うと、プロゲステロン濃度が正常群(10 ng/mL以上)と生児獲得率が変わらないという報告をご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 119, No. 6, June 2023 0015... 続きをみる

  • ホルモン補充周期で卵胞発育があった場合

    ホルモン補充周期による凍結胚移植の際、卵胞発育がみられることがありますが、このときの妊娠転帰や周産期合併症についての報告をご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 119, No. 6, June 2023 0015-0282 胚移植には、採卵周期に2−5日後... 続きをみる

  • 採卵数と生児獲得率に関連があるか

     体外受精 (IVF) では、質の良い卵を複数個回収するため、性腺刺激ホルモンで卵巣を刺激し複数の卵胞の発育を行います。理論的には、複数の卵を回収すると、移植に利用できる胚の数が増加し、生児出産の可能性が高まります。しかし、多数の卵胞を発育させると、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高まりま... 続きをみる