未破裂黄体を予測する

こんにちは


本日は2018年の6月
Human Reproductionから報告された


Follicle growth and endocrine dynamics in women with spontaneous luteinized unruptured follicles versus ovulation


をご紹介いたします。


今回未破裂黄体化卵胞(luteinized unruptured follicle:LUF)に関する報告です。


LUFとは排卵できないまま黄体化した卵胞の状態です。(排卵できずに黄体期になるようなものです。)LUFの発生率は12.5%くらいで珍しくありません。LUFが起きると高温期になかなかならなかったり、月経周期がずれたりすることがあります。


今回自然周期において、このLUF群と排卵群を比較検討しております。


28.2±1.0歳(平均±SEM;範囲:19〜41歳)の合計56人の女性を対象に、卵胞径、ホルモン測定を行いました。


結果です。
排卵群と比較して、LUF群は卵胞期早期より発育し、発育速度も早く最大径も大きかった。LUF群は卵胞発育の初期段階におけるLH濃度の低下も特徴的であった。さらにLUF群は卵胞が最大となった時のLHは低く、プロゲステロンは高かった。


まとめ
卵胞発育の速さや上記のホルモン動態を考慮することで、早期にLUFの予測を立てることができる可能性があり、最適な診療を行うことができるのではないかと報告しています。


LUFは卵胞発育速度が早く、ホルモン状態はLHが低く、プロゲステロンが低いのが特徴的とのことでした。

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